Higemushokuカナダ留学日記

Higemushokuカナダ留学日記

1987年生まれ夫婦のカナダ移住計画

世界一周もどきの思い出シリーズ(タイ・熊本のラッパー編)

熊本のラッパー

全てはここから始まった

2011年5月24日、僕はタイのバンコクにいた。大学卒業後、地元の段ボール会社に就職するも、地方中小企業の恐ろしい実態を目の当たりにした僕は2ヶ月ちょっとで退職した。もちろん、その後のあてはなかった。 無職で夢も希望もなくし、ダメダメな自分を変えたい一心で、僕は旅に出た。ありがちなやつだ。初めての一人旅、初めての海外、旅をしている時は日本での絶望を全て忘れられた。本で読んだ憧れの「バックパッカー」に、僕も仲間入りした瞬間だった。

牢屋みたいなところで一泊

最近のバックパッカーは皆、スマホやタブレットを片手にネットで情報を得ながら旅をしているが、本当に無知でアホ面で天パーだった僕は、何も調べずにとにかく小さなリュックにパンティとTシャツとハミガキ粉だけ詰め込んで日本を発った。こんなアホなやつ、今時はいない。到着初日の夜、突然激しいスコールが降ってきたが、当然雨具などもっていない僕はズブ濡れになりながら、その日の宿を見つけることに成功した。1泊150バーツ程の安宿だ。当時の僕はドミトリーというやつが怖かったので、牢屋みたいな部屋だったが個室を選んだ(エアコン無、トイレ・水シャワー共同)。極度の緊張でかなり疲れていたようで、気づけば朝だった。なにもすることがなかった僕はとりあえず有名なカオサンロードに向かった。

第一日本人旅友、熊本のラッパー

カオサンロードに行ってみると、朝早かったせいかあまり人はいなかったが、唯一ラッパーっぽい日本人が居たので、声をかけてみると、彼は熊本のラッパー、その名も(夕暮れ)だった。

僕「これからどうするの?」
夕暮れ「俺は北へ向かう。」

そう、熊本のラッパーは北を目指していた。なかなかシビれる言い回しだ。目的はよく分からないが、彼は漠然と北を目指していた。

僕「じゃあ一緒に行かへん?」
夕暮れ「俺は北へ向かう。」

こうして2人は北へ向かうこととなり、その日の夜行バスに乗ることにした。急激な展開だが、なんだかバックパッカーっぽいなぁ、と僕は思っていた。目的地はタイ北部のスコータイに決定。選んだ理由は、2人で地図を見ている時に、夕暮れが突然「スコータイに行こうたい。」と言い出したからだ。よく分からないけど、なんだかラッパーっぽいなぁ、と僕は思っていた。そんなこんなで、僕たちはスコータイを目指して夜行バスに乗った。僕の人生が大きく動き始めた。

次回予告、「夕暮れ、俺、払ったよ?」

今回はここまで。最後に、夕暮れの動画を見つけたので是非ご覧ください。東日本大震災に関する曲です。僕も無職の時に東北復興支援のボランティアで現地に行ったのですが、夕暮れはマイクを握って熊本から応援していたようです。もうすぐ5年になりますね。岩手県に行かせていただいたのですが、海岸の目の前の瓦礫の山の上で作業中に震度5弱の余震に遭って、現地が騒然としたことを思い出しました。海水を含んだ畳とグランドピアノの重みが忘れられません。


蕾/夕暮れ

こんな記事も書いてます!